自費出版の流れ

では次は自費出版の流れについて説明していきます。 どんな形で進み、本が完成し書店に並ぶのか?ここでは出版社に依頼する場合を紹介します。

1.まずは出版社に問い合わせてみよう!

まず出版社に相談することが第一歩ですね
・本の内容(どういったものを作れるの)
・価格(どのくらいお金かかるのかなあ)
・流通は可能か(本屋さんに並ぶのかな)

などのことを聞いてみよう。もし自費出版をしたことのある人が身近にいればその出版社のことを聞いてみるっていうのもアリですね!
沢山の出版業者がありますが、ここを見てるってことはインターネットができるってことですから調べればすぐ情報が見つかるはず!その上で、連絡先・サービス・価格帯などをよ〜く調べてから、資料請求を行いましょう。下調べはしすぎて困るってことはないですしね!(スイーツの美味しいお店を探すときも食べログだけじゃなくて、友達に聞いたりホームページを見ますよね)

2.原稿・表紙

次に原稿を作ります。ここがあなたの腕の見せどころです!原稿の作成方法は、主に手書きで書くかパソコンのWord(ワード)などの文書作成ソフトやパソコンのメモ帳機能などのを使用して作成します。 パソコンが苦手じゃないって方はWordなどを使用すると文を書いてる時に修正などもしやすいのでこちらの方法がオススメです。

中身ができたら表紙のデザインを考えましょう!手書きでかける方はもちろんそれで大丈夫ですが、パソコンを使ってやろうと思っている方はPhotoshop(フォトショップ)やGinp(ギンプ)などのデザインソフトと呼ばれる、画像などを編集・加工したりすることのできるソフトがオススメです。

3.本の仕様を決めよう!

次は本の仕様を決めましょう。
仕様というのは
・書籍の大きさ(小説サイズとか雑誌サイズとか色々あります)
・カバーの仕様(表紙が固い本・柔らかい本)
・帯の有り無し
・本体表紙の色や文の書式

などのことです。

4.打ち合わせと見積もり

どんな本にするか大体まとまったら今度は打ち合わせをしましょう。
(打ち合わせの内容は本の仕様についてです。あなたがどんな本に仕上げたいかはっきりと意見を言いましょう)

出版社によっては原稿の修正やアドバイスなどをしてくれることも有りますし
わからない事はどんどん質問し、自分の意見ははっきりと伝えて、後でトラブルにならないように気をつけましょう。

次は出版社に見積もりを出してもらいましょう!出版社からあなたの要求に応じた、出版するための見積もりがでます。見積もりの中にきちんと金額を明記してもらい、出版社とあなたとの間で問題が起きないように、ここでもきっちり話し合いをして、詳細を明確にしておくのが大事です。
(見積もりはあくまで【大体の金額】になりますので、実際出来上がった時に金額が上下する可能性があります。あとで高くなるとか安くなるとかの内容も含めて担当者と話し合ってくださいね。)

もしこの時点であなたと出版社に食い違いや納得できない事が出てきた場合、他の出版社に切り替えるというのもアリです。(アナタとはもうやってらないわ!)
あなたが納得できないモノが出来上がってしまう可能性が少しでもあるのならそこで見切りをつけるのも一つの手段です。

5.契約と入稿

あなたと出版社との間で話し合いをした結果、金額の明細や出版内容の確認が取れたら出版契約成立となります。それと最後に改めて書籍の仕様・金額などを含めた契約内容の確認をします。お互いが全てを把握してるとは限らないので気をつけましょう。試験でいう最後の見直しみたいなものですね。

契約内容に問題がなければ原稿を出版社に入稿します。
原稿の提出は紙の原稿だったり、パソコンを仕様して作成したデータだったりします。入稿の方法は直接原稿を出版社に持ち込んだり、郵送だったり、パソコンで作成したならそのデータをパソコンメールで送信するなど、会社によって違います。

6.出版物の確認

入稿したあとはここからは出版社のお仕事です。
原稿を整理したり、編集作業を行います。
ここでも打ち合わせや確認が行われます。(内容は完成した本がどんなものになるのか?実際いくら支払えばいいのか?などです)

ここでは校正(文章の誤字脱字など間違いがないかの点検)を行います。
自費出版の場合基本あなたがこれを自分で行います。最近だと出版社が変わりに全部やってくれるサービスもあります。

会社によって変わりますが、だいたい出来上がりはこんなものですってパソコンでデータを見せてくれたり、サンプルを送ってくれるところも有ります。

7.代金の支払い

出版物の確認が取れたところで今度は本を作るのにかかるお金を、あなたが出版社に支払います。現金・クレジットカード・銀行や郵便局で振込など出版社から指示されると思います。あと支払い期日なども指定されます。

8.印刷・製本〜そして完成へ

さていよいよ本の印刷・製本に入ります。あなたの本が出来上がるってわけです。
出版社に依頼する場合、出版社によりますが契約している印刷会社が複数あるのがほとんどです。あなたの本の仕様に合わせて最適な印刷会社に出版社が依頼し、製本されます。 (この間あなたは本が出来上がるまでワクワクしながら待ちましょう)

そのあとついにあなたの本が完成します!ここまで長かったですね、お疲れ様でした!自分の作品が出来上がる素敵な瞬間です!
このあとの流れは

・流通を希望する場合
本屋に出荷されます。(この場合ISBNコードが必ず必要になります。)
出版社が直接流通させるわけではなく基本的に取次会社がそれを行います。
だいたい一ヶ月くらいで本屋さんにあなたの本が並びます。
出版社によっても少し変わってきます。

・流通を希望しない場合
出来上がった本はあなたのところに全て納品される形になります。
そして配布や、フリーマーケットで売る。

上記の様に流通を希望するかそうでないかで変わってきます。
以上が問い合わせ〜あなたの本が出来上がるまでの流れになります。

さて自費出版の流れ、だいたいわかりましたか?
・・・え?なになに
「だいたいわかったけどもっと詳し知りたい」ですって?
ではいくつか参考になるサイトを紹介しますね

「絵はかけないです・・・」「パソコン苦手で・・・」って方にはこちら
・自費出版のビープレス
ここでは表紙のテンプレートを用意してありそこから選択して作る事ができます。
持ち込んだ写真を表紙に加工してくれるサービスもやってるので、あなたが表紙のデザインを決めるうえで大きな助けとなってくれます。

本サイトでは初心者の方にわかりやすく流れをつかんでもらいたいので詳しい説明は省略させていただきますね。(け、決してめんどくさいわけじゃないんだからねっ!)でも「本屋さんに並べたい」「自分の本が販売されるまでの流れを詳しく知りたい」という方のために下記の出版社のサイトを参考にしてください。
・新潮社
本を販売する時の流れがわかりやすく書かれています
自費出版だけを扱う会社でも出版すべてを扱う会社でも、ここまでの流れにあまり違いはありません。まずは聞いてみること!わからないのは当たり前!(私だってそうです)学校や塾の先生に質問するのと大して変わりはしません。

同じものを作るにしても依頼する会社によって、料金や完成度に当然違いが出てきます。

【綺麗に仕上げてくれるけど料金がすごく高い】
【安いけど仕上がりがいまいちだな】
なんてこともありますし
【すごい綺麗に仕上げてくれたし料金も安く済んだ】
こんな風に結果的にいいことづくめな会社もあるわけです。
どの会社を利用するにしてもまず大事なのはあなたが
【こんな本を出したい!】【表紙は◯◯な感じで中身はこう!】
みたいな出版する目的をはっきりさせたうえで、それにふさわしい会社を選ぶことが重要になってきます。
なお、出版社に問い合わせたり実際に話し合いしたりすると印税とかって話が出てくると思います。これは非常に重要な話であり、出版社としっかり話をしてください。
ここでは初心者の方にわかりやすく流れをつかんでもらいたいので詳しい説明は割愛させていただきますね。


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