
あなた 「自費出版で僕は本を出したい!」
出版会社「ウチの会社で本の作成〜書店流通させるとこまで全部やりますよ!」
あなた 「やったーお願いしまーす!」
出版会社「わかりました費用は100冊ですとこのくらいです!」
あなた 「◯◯万円・・・!けっこうかかりますね・・・」
さてついにここでお金の話をさせていただきますね。(嫌とか言わないで!)
このようにあなたと出版社の間でどうしても避けて通れないのが自費出版の
「自費」の部分。つまりかかるお金のことです。
では具体的にかかる費用はどのくらいなのか?
絵本を出版するパターンで考えてみます
A社の場合
絵本/B5サイズ(182×257mm)で16ページ
10冊 129,800円(税別)
30冊 199,800円(税別)
B社の場合
絵本/B5サイズで(182×257mm)16ページ
10冊 48,500円(税別)
30冊145,500円(税別)
※いずれもハードカバーでフルカラー、オンデマンド印刷です
「・・・えっ!同じ絵本でもこんなに違うの!?」
そうなんです!同じ本の仕様でも、会社が違うだけでこれだけの差が出てきてしまうんです。これがA4サイズ(210×297mm 大学ノートの大きさ)になったり、もっとページを増やしてみたりすればどんどん金額は変化していきます。小説・写真アルバム・同人誌・・・と種類が変わればそれでも細かく変わってきます。
「A社のハンバーガー屋ではポテトとドリンクがついて500円けど味はイマイチ・・・。でも量は多い」
「B社のハンバーガー屋でポテトとドリンクがついて800円しかしA社より美味しい!でも少ない・・・。」
と、いうふうに同じポテトとドリンクのセットを扱っていても味・量・値段が違ってきます。他の飲食店でも絶対にこの値段って決まりはないのです。それは材料から人件費・作業工程などがそれぞれ違うからです。
出版でいえば
「A社の出版社で本の仕様がハードカバーでフルカラー、オンデマンド印刷の本を作ったら綺麗に仕上がったけど料金が高い」
「B社は同じA社と同じ仕様で本を作ったがあまり綺麗に仕上がらなかった・・。
しかし料金は格安だったので財布に優しかった!」
って感じになります。
費用がたくさんかかった割に完成した本の表紙の色合いだったり、印刷があんまりしっかりしてなかったりしたとします。そしたらせっかく作ったのにイマイチ自分が気に入らないものが手元に来ることになりそれはちょっと残念です。
ではそういった事態を避けるためにどうしたら・・・。
「試しに本を作ってみる」のはどうでしょう?気に入ったものが出来上がるかどうかを、試してみるんです。本の仕様などをいろんなパターンで試してみると良いでしょう。しかし闇雲に出版社を利用してもお金がかかって大変。大体の出版社が何十冊から出版依頼を受けますといった会社がほとんどです。そのたび支払ってたらそんなのお金がいくらあったって足りません。しかーし!
「別に本を作れるのは出版社だけじゃない!」
例えば一冊だけ記念に作りたいのに10冊だの50冊だのを作らされてしまうのは、余計な費用がかかってしまいますね。
「少数だけ作れたら」「見本(サンプル)とか見れたらなあ」
こういう時は「印刷・製本会社」を使うんです。
私の知ってる会社に製本直送さんという会社があるんですが、この会社のいいところは1冊から試し刷り可能というサービスを利用することができるところです。1冊からなので安価でサンプルとして手元で確認することができます。(あれよあれよとお金を使わなくて済みますぞ)会社によって印刷の質(くっきりと印刷されてるとか発色具合など)が違いますので、この1冊を基準に自分の好みの発色などを考え直すことが簡単になります。ちなみに製本直送さんはあの漫画ブラックジャックによろしくの佐藤秀峰先生のお墨付きの印刷会社さんです。これから自費出版を始めようと思ってる人はもちろん自費出版のベテランさんにもオススメのサービスです。
こういった安価で少数の部数から依頼を請け負ってくれる会社は、「自分が納得できる本」を作るのに非常に心強い味方になってくれるでしょう。繰り返しになりますが、試しに1冊作ってみると自分の本を客観的に見ることができ、そうすれば間違いなども見直すたびに見つけることもできます。そうやってあなたのレベルが上がれば出来上がる本のレベルも上がってきます。その過程で自分が作りたい本の好み、あるいはイメージを明確にしてみるといいでしょう。明確となった好みやイメージはあなたが本当に作りたい本を作ってくれる会社を探す頼もしい手立てとなるはずです。